コーヒーメーカー性能比較
比較対象
メリタ アロマサーモ JCM-801 |
エミーデ KA-884GF |
メリタ アロマサーモ JCM-1031 |
850W | 750W | 850W |
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保温性能測定方法
- 室温25°、水温20°
- 本体およびポットはあらかじめ室温にさましておく。水はそのまま(温めずに)使う。
- 1.2リットルの水を入れてから電源スイッチを入れる
- ポットのお湯はそのまま(飲まずに全部入ったままの状態で)机に置き、30分おきに温度計で測定する。(エミーデについては、本体のポット置部に保温ヒータがあり、それを使うこともできるが、通常の使用方法を考慮し机に置いて測定した)。
- 温度測定時は、ポットの蓋を開け、温度計挿入穴(5mm)の開いた発泡スチロールの食品トレイのかぶせた状態として測定による放熱を防ぐ
抽出温度測定方法
- 予めポットに沸騰したお湯を満たし、あたためておく。
- 同様に1.2の水を使い、ポットが満たされた時点の温度を測定する
測定中の様子
測定結果
1.2リットルの抽出に要する時間はエミーデとJCM-801は電源ONから8分、JCM-1031は8分50秒だった。メリタの2機種は同じ850Wであるため、JCM-1031の方が若干抽出時間を延ばす設計にした分、抽出温度を高めていると想像できる結果となった。
測定結果のグラフ(右図)に見られるように、いずれの製品も4時間経過後も70°前後と、高い保温性能を示し、「ヒータを使わないので煮詰まらない」コンセプトのコーヒーメーカーとしては十分な性能および効果があることが判った。
抽出直後の温度は、ポットを予め温めた場合とそうでない場合とで、いずれの製品も3〜4度の差があり、暖めたポットを使えば保温効果を1時間程度長くできることが判った(当然小量のコーヒーを作る場合はより顕著になるはずである)。
メリタの2機種を比べると、ガラス魔法瓶である旧製品のJCM-801に比べ、二重ステンレスである新製品の方が保温性能が明らかに劣っているが、抽出温度が若干高まったことにより、1時間程度の間に飲むことを考えるとトータルでは全く遜色無い。
実験その2(水ではなく温水を使えば温度が高くなるか)
ヒーター性能が温度に影響を与えることから、水ではなく温水から始めればより高温にできる可能性があると考え実験した。
実験はJCM-1031を用いて前と同様の条件で行った。注ぐ水はやかんで50℃に温めた温水を用いる。
結果は6分で抽出完了し、抽出直後のポット内温度は88.5℃であった。つまり、温水を使うと、抽出に要する時間を短縮する効果があるのは勿論のこと、抽出温度を2〜3度高める効果があることが判った。味については抽出時間が長い方が良いとも考えられるため、トータルで温水を使うメリットは評価し難い。実用上水で十分と言って良いだろう。
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